女性泌尿器科専門のクリニック
更年期の頭痛
閉経期を中心とする多種多様の症候群に頭痛があります。はっきり答えがでないので、『あれも違う、これも違うから 更年期ですね』という診断をうけることがおおいです。医師の間では、くずかご診断といいます。
頭痛の周辺の症状としては、
頭痛発生頻度20.7%、
肩凝り32.6%、
のぼせ・熱感43.7%、
発汗14.8%、
ひえ9.6%
なのです。
そのメカニズム
更年期の頭痛のおこるのは、更年期の女性が急激にホルモン機能が低下することがまず原因です。さらには、この時期の女性には、おおきな家庭的・社会的ストレスが増悪因子になります。老眼の開始の時期でもあるので、眼精疲労も原因のひとつです。さらには、最近はスマートフォンによるブルーの光も眼精疲労をおこします。
頸・肩の筋力低下による肩こりも頭痛の原因になります。女性ホルモンの低下に伴い (1)骨塩低下 (2)高脂血症 といった状態も筋力低下を拍車をかけます。
頭痛のタイプ
緊張型頭痛、血管性頭痛
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『たけくらべ』『にごりえ』などの名作を残した樋口一葉は、まさに激しい頭痛と肩こりに悩まされた人でもありました。とりわけ頭痛は、一葉の10代の頃からの悩みの種でした。
「おのれ十四斗(ばかり)のとしまでは病ひといふもの更に覚えず」(『筆すさび』)
という丈夫な一葉でしたが、その後、
「ここかしこに病ひ出来て、こと更にかしらいたみ肩などのいたくはれなどすれば、物覚ゆる力とみにうせて耐えしのぶなどといふは更に出来うべくもあらず・・」
と書いています。
『たけくらべ』には、主人公の少女・美登利(みどり)が初潮を迎えたときの、微妙な心の乱れや女性としての変化が見事に描き尽くされています。女性の生理を、真正面から描いてみせた一葉の名作です。日記と合わせ読むと、一葉の頭痛はおそらく、美登利と同じような年頃から悩んでいたのです。
一葉は日記をみてみましょう。
「頭痛たへがたければ此夜は早くふしたり」
「頭痛はげしく暇を乞いて灸治(きゅうじ)に行かんとす」
「頭痛いとはげしければ暫時ひる寝」
「我脳痛いとはげし。水にてかしらあらひ、はち巻などす」
「かしらはただいたみに痛みて何事の思慮もみな消えたり」
「脳の痛みたへがたくして、一日うち臥したり」
(井上ひさし『樋口一葉にきく』より抜粋)
日記からは、一葉の頭痛がかなり激しいものであったことがうかがわれます。
僕が樋口一葉の主治医なら、こう治療します
樋口一葉の頭痛には、いくつかはっきりした原因が3つあります。
(原因1:食生活)
彼女は『筆すさび』のなかで、「親はらからもみな脳の病ひにくるしむなるを・・」
と書いています。親兄弟に頭痛持ちが多かったことです。頭痛そのものは遺はまだ解明されていませんが、食生活など頭痛の起こしやすい環境を継続したとおもいます。
(原因2:ホルモン)
頭痛が女性としての成長にともなって起こっていることです。彼女によくみられる「片頭痛」は、思春期や更年期にはじまりやすい特徴があります。ホルモンバランスの変化(乱れ)によるものです。
(原因3:眼精疲労と姿勢)
一葉が強度の近視だったことです。人の顔すら近くに寄らないと判別できないほどの近視でした。歌がるた取りのとき、近眼の一葉がかるたに頭を近づけるため、ほかの人から見えなくなってしまうのです。「かるたが見えないので眼鏡をかけてちょうだい」と注意したものの、一葉は頑として眼鏡をかけようとしなかったといいます。
さらに、その視力で、小説を書くという同じ姿勢を長時間つづけたことによる頸部の緊張です
1) 食生活を改善させること。とくにビタミンBを摂取。水分も十分による
2) ホルモンバランスを修復し、骨盤や頸部のむくみをとるために、漢方を処方
3) 運動(ジョギング)と頸部のストレッチを入念におこなう
頭痛もちほど、LSD「スロージョギング」に出よう!
「スロージョギング」にでかけよう!と樋口一葉にさそいたいです
歩くくらいの速さでゆっくりジョギングを続けることで、遅筋の能
頭痛があるのは、結局は、
ホルモンバランスにより頸部の血流が改善しない状況
血流の不安定な神経のまわりのミエリン鞘にて虚血がおきる
などなど、
血流をなおせば改善する余地がたくさんあるわけです。
処方するなら
1)ビタミンB群の摂取
2)漢方釣藤散など
3)肩こりの強い日のミオナールなどを寝る前頓服
そして 4)毎日の5kmジョグです。
骨盤の専門家である僕には、骨盤と頭というのが、薬がまったく同