女性性器切除　Female genital mutilation


日本では聞きなれないこの言葉、僕はアメリカで医師をしていて、嫌と言うほど聞きました。はじめて聞いたのは、大学時代にコロラド大学へ留学にいったとき。目の前でみた割礼を、おかしいと感じました。その後たびたび渡米するたびに、Female genital mutilationの話を聞きました。僕がハーバード大学にいた2001年には、東海岸ではしていませんでしたが、かってそのような悲劇な手技があったと聞きました。

Female genital mutilationは、女性への冒涜で、もっとも忌まわしい歴史です。中世の男性の立場から考えた女性への人権を無視した行為で、医学的になんら利益はありません。宗教としておこなうことは、それは、やはりモノをいえない幼い子供への暴力にすぎません。そしてそれは、アフリカの途上国ではいまだにおこなわれています。
そして困ったことに、アジアの隣国では、美容形成が盛んなために、女性器の美容形成を何もしらない女性にコマーシャルして手術をしてしまいます。

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ＷＨＯは次のようにまとめて報告しています

重要な事実として、以下を報告
（１）女性性器切除（FGM）は、意図的に変更したり、非医学的理由のために女性の生殖器官に傷害を引き起こす手順が含まれています。
（２）少女と女性のための健康上の利点を持っていません。
（３）重度の出血や問題排尿、後で嚢胞、感染症、不妊症、ならびに出産で合併症を引き起こす可能性が新生児死亡のリスクを増加させた。
（４）約140万人の少女や女性が世界中で現在FGMの影響と共に生きている。
（５）FGMはほとんどいつか幼年と15歳の間に若い女の子に行われている。
（６）アフリカでは10歳以上の推定1億人の女の子がFGMを受けた。
（７）FGMは少女や女性の人権の侵害です。


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ＦＧＭは聞いたこともないひとが普通ですね
日本の医師でも、僕以外はほとんど見たことはないはず
その手技ですが、

ＷＨＯによると、女性性器切除は、4つの主要なタイプに分類されます
（１）陰核切除：部分的または全体的な陰核の除去（女性性器の小さい、高感度かつ勃起部分）と、非常にまれなケースでは、唯一の包皮（クリトリスの周囲の皮膚のひだ）。
（２）切除：部分的または全体クリトリスの除去と小陰唇、大陰唇の切除の場合もある
（３）陰門封鎖：膣口の狭小化。切断およびクリトリスの除去の有無にかかわらず、内側、または外側、陰唇を形成手術
（４）その他：すべての非医療目的のために女性の性器への他の有害な手続き、例えばピアスである。




(読者コメント）


アジアの隣国では手術が多いのですか？
9月9日 21:29 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 1

聞いたことはありますが、残酷以外の何ものでもないですね。中には傷口からの感染などでなくなる場合もあるとか・・・

絶対におかしいです。やめて欲しい。
9月9日 21:31 ・ いいね！を取り消す ・ 1

本当にそう思います。感染や他にも問題は起こるでしょうね。医療技術の進化と共に、いろいろな事も有るのですね。
9月9日 21:38 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 1

日本では、あまり無い手術ですか？
9月9日 21:39 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 1

アフリカ人のモデルさんの実話『Desert Flower』という映画を見たくて探してますが・・・見つからずに諦めてましたが、また探してみます。
9月9日 21:48 ・ 編集済み ・ いいね！を取り消す ・ 2

私は「Desert Flower」を見て、初めて知りました。
本当にショックを受けました…
店舗によるかと思いますが、TSUTAYAで見つけました。
9月9日 22:31 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 4

ＦＧＭは本当に許せない。先に書かれていたコンドーム使用率が低いっていうのも、すなわち性行為が男性本位でされているからだろうと思うし、それだけでも悲しいことなのに、女性が快感を得ることが許せないから切っちゃえなんて……。本当に、早くなくなってほしいです。
9月9日 23:38 ・ 編集済み ・ いいね！を取り消す ・ 4

信じられない。同じ地球で同じ時を生きている女性がこんな目に遭ってるなんて…。悔しい。
でも、今この事実を知ることが出来て良かったです。
9月10日 1:07 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 2

TV の特番で大分前にみました。少女は何をされるかわからず、儀式のごとく身をまかせます。大人の女性に押さえつけられ、、痛い！失神、、麻酔無しの事実でした。。
早くそんな無意味な風習を無くして欲しい、、、。
9月10日 1:37 (携帯より) ・ いいね！を取り消す ・ 3

見ていてかわいそうな気がしますね。日本では考えられないことでしょう。
9月10日 11:14 ・ いいね！を取り消す ・ 1


　奥井 識仁 　　たくさんのｺﾒﾝﾄありがとうございます。修復を専門にしている医師としては、こうして考えていただけるだけでもありがたいです。日本にはこの手術は存在しませんが、文章の途中に書いたように、たとえば美容外科で知識のない人に不必要な陰唇切除の手術をしてしまうなど、おなじことの繰り返しはしばしば歴史にはつきものです。僕のクリニックには海外の方もおおくこられますので、一人一人にあわせて修復していくためにも、世界の隅々まで視野をもっていたいとおもいます。
9月10日 8:07 ・ いいね！ ・ 14