お正月をすぎると流行してくるのが、感染性腸炎という病気。もちろん、子供たちがなった場合は、大事をとって学校はやすみになりますし、症状がつよいときは入院して点滴sるケースもあります。いろんな原因がありますが、おおくは腸にウイルスがはいっておこるものです。そのため、便のあとしまつ、手洗い、うがい、徹底的にしましょう。
しかし、大人がなった場合は問題ですね。少々の下痢と熱ならみなさん職場にいってしまいます。まわりに病気をうつしてしまうので、できるだけ休むべきですが、気がついたときはすでに仕事をしていて、そして激しい下痢ということも多いでしょう。
となると、治し方について、知識をまとめます。
************************************************
1 下痢の風邪は、脱水が一番危険
下痢がおきた場合は、こう考えてください。「いま、腸の中で、ウイルスたち悪玉菌が大繁殖しているから、下痢でどんどんださないといけない。だから、下痢止めは、つかえない。そこで、下痢で失った水分や電解質をおぎなわないと!」
そのために、スポーツドリンクなどを、がんがんのんdねください。
このことで、水分やミネラルや塩分などをおぎなわないといけません。
************************************************
2 悪玉菌に対抗できる乳酸菌を補充すること
つぎに、重要なのは、この悪玉菌たちに対抗できる乳酸菌を補充することです。では、代表的な病院で処方される乳酸菌を写真つきで紹介しましょう。
ビオフェルミン
1日3〜9gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ビオフェルミンR
抗生物質投与時、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善:ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸。1日3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ビオフェルミン錠剤
1日3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
************************************************
3 一方で、腫れてしまった腸管のむくみを治すこと
さて、水分を補充することはかきましたが、それだけではなかなか下痢はなおらない人がいます。なぜなら、この風邪で、腸がかなりむくんでしまったからです。
このような人では、ファーストチョイスは柴苓湯(TJ-114)です。 これは利水作用のある五苓散(下痢・嘔吐などに)と、抗炎症作用のある小柴胡湯
を合体させた処方です。 下痢・嘔吐は消化管に余分な水分が余っていると考え、それを五苓散で除去しま す。加えて小柴胡湯で炎症を抑えます。
ツムラ柴苓湯エキス顆粒
1日9.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。1日9.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
現状が、時間が経過して体力も消耗していて、でもまだ治っていないような状況 であれば、半夏瀉心湯(TJ-14)も良いかと思います。これは現在、抗がん剤のイリ
ノテカンの副作用の遅延性の下痢を、イリノテカンの有効性を損ねずに抑制する ということで応用されています。ただ、口がカラカラに渇いていると(←現時点の
症状・体質として)まずくて飲めないはずです。お使いになる時は口渇がないこと をご確認ください。
ツムラ半夏瀉心湯エキス顆粒
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便の傾向又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急性胃腸カタル・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症。
血便のような傾向にあれば、猪苓湯(TJ-40)が良いと思います。
阿膠(あきょう)という止血作用のある生薬と滑石という冷やす生薬が入っていま
す。
ツムラ猪苓湯エキス顆粒
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
おなかを温めると気持ちが良いというのであれば真武湯(TJ-30)があり
ます。これはよく寝冷えや冷たいものの食べすぎでおなかを壊した時に使います
。利水作用で下痢を止め、さらにおなかを温める作用があります。漢方的には最
虚弱者に用いる処方のひとつです。
ツムラ真武湯エキス顆粒
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。新陳代謝の沈衰しているものの次の諸症:胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、脳溢血、脊髄疾患による運動麻痺ならびに脊髄疾患による知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸亢進、半身不随、リウマチ、老人性そう痒症。
************************************************
4 最後に感染性腸炎についてくわしく解説は
国立感染症のホームページを参照するといいでしょう
↓
感染性腸炎
|