女性泌尿器科専門のクリニック
3. いろいろな性器脱 その2
前頁で膀胱が落ちた場合の膀胱瘤を説明しました。では
次は、子宮や直腸の場合です。
まずは、正常の位置関係をもういちどみてください。
直腸脱では、便秘や排便困難が出現しやすく、便秘になるのが怖いという患者さんによく出会います。また、膀胱瘤とおなじく、股間にピンポン玉を挟んでいるような不快感があるといいます。排便時に膣内に指を入れ、脱出している直腸を押して、ようやく排便できるという人もいます。
まんが:奥井識仁&もたいみゆき(講談社)
次に、子宮脱では、陰部に何か固めの物があるような不快感が特徴です。膀胱瘤があった人が、子宮もおちてくると、最初がやわらかいものが落ちていて、やがて、かたいものも落ちてきたと感じます。陰部が引っ張られているような、重苦しいといった不快感がある場合もあります。子宮脱が高度になれば、子宮が膣内から飛び出すようになります。こうなると、自分の手で膣口に何かを触れたり、また粘膜がただれ炎症を起こし、出血することもあります。
さて、その他に性器脱の症状としては、夕方になるほど調子がわるくなるとか、寝ているときは大丈夫だけど立つとだめとかあります。
4. 診断
受診されると性器脱の程度を確認します。よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックでは、かならず奥井医師が直接確認をします。どうぞご協力をおねがいします。
また、このとき、
1) 台にのって性器脱の状態を確認・尿道や肛門の括約筋の状態を確認
2) ファイバースコープで、膀胱の中、子宮の中、直腸の中を確認
は、かならずといっていいほどおこないます
もちろん、女性泌尿器科専門でずっと続けてきているので、
やさしく、痛みがないように、おこないます。こちらもご協力おねがいします。